シネマとうほく


アテルイ・トップページ
主旨


度重なる戦乱の20世紀が終末をむかえ、新たな21世紀がめぐって参りました。 この新しい時代を平和で豊かな時代とするため、各方面から21世紀論が語られています。

私共は、その起点をあえて「地方」におくことから、未来に向けた”夢”をかけてみようと思ったのです。 かつて岩手の地は”辺境の地”と語られ、日本の歴史の中にあまりにも不当な扱いをうけて参りました。 時代を越えた絶えざる”差別”にさらされながら、常に国の大きな転換期にはその下支えとしての役割をになわされて参りました。

こんな視点を乗り越え、正しい歴史認識に基づいて、自らの故郷岩手に誇りを持つことから未来をみつめてみたいと思ったのです。

8世紀、古代東北に展開した岩手そして北の地の父祖たちは、その後の歴史の中にあまりにも不当な扱いを受けて参りました。
「蝦夷」とさげすまれ、当時の大和朝廷より蝦夷征伐として征伐の対象とさえされて参りました。 789年、大和朝廷より派遣された蝦夷征伐の大軍を見事に打ち破った蝦夷の族長・アテルイとその勇者たちは「鬼」や「悪路王」として、その後の歴史の中にその評価を逆転させられて参りました。 しかしながら近年の歴史学の展開と新たな考古学の発見が、今私達に蝦夷の真の姿を示してくれています。

四季折々に、沢山の恵みをもたらした豊穣だった北の大地。
争いを求めず、広く大陸の異民族にさえ心をひらきながら展開された交易による広い地域間交流。 そして豊かな自然を背景に自然界と心交わせながら営まれた精神生活の驚くほどの豊かさ。
北の大地は、決して云われていた様なものではなかったのです。
遠く縄文から受けつがれた自然と共生する先進的な思想さえもちあわせていたのです。 そしてその北の大地を、親や子や同胞たちを、いわれなき侵略から守るために敢然と戦いをいどみ勝利を収めたアテルイとその勇士たちの姿を生き生きと現代のスクリーンによみがえらせたいと思ったのです。

こんな私達の願いは、岩手の心ある多くの方々の共感となり岩手発信の文化創造運動として岩手の地から全国に送り、21世紀を生きる子どもたちの心に故郷に対する誇りとして語ってゆきたいと思ったのです。

運動の成功に向け、多くの方々のご支援を心よりお願い申し上げます。






シネマとうほくへのお問合せはこちらへ
All Rights Reserved, Copyright ?2003,Cinema Tohoku Co., Inc. Japan.
会社案内 リンク 掲示板 トップページへ戻る