ここは静岡県豊田町の郊外−。
ろう者の水越朝子(31)は、聴者の消防士の夫・隆一(33)と、おませな小学三年生の娘・愛と三人で、平凡ながら幸せな日々を送っていた。
ある日、愛が、学校でいじめられた。朝子と愛が手話で話しているのを見たいじめっこが「お前のかあちゃん、変な奴!」と、愛をからかったのだ。
朝子は自分が原因でいじめられていることを知ってショックを受ける。が、朝子は元来、前向きに生きる明るい性格だったので、自分が一生懸命生きていく姿を見せることで、愛も強い子に育っていくのではないかと期待した。そのため、ろう学校時代の演劇部で一緒だった友人の勝子がいるろう者劇団に入ることを決意した。だが、そこでも次々と問題がおきていく…楽しいことも苦しいことも…。
さて、結末は…?
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