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- 最新情報2025.6.6
ぼくが生きてる、ふたつの世界ページを公開しました。

作品概要
親子の物語が、そしてひとりのコーダ*の心の軌跡が、点描のように紡がれていく――。
監督は、本作が9年ぶりの長編作品となる、『そこのみにて光輝く』 『きみはいい子』の呉美保。作家・五十嵐大氏の自伝的エッセイを原作に、脚本は『正欲』の港岳彦。吉沢亮が、“きこえる世界”と“きこえない世界”を行き来しながら生きる主人公を体現、自身の居場所を見出していく若者の心を繊細に演じた。母・明子役には、ろう者俳優として活躍する忍足亜希子。
やがて母への想いが観る者の胸にも静かに温かく満ちていく、心に響く映画が誕生した。
*コーダ:きこえない、またはきこえにくい親を持つ聴者の子供

宮城県の小さな港町、五十嵐家に男の子が生まれた。祖父母、両親は、“大”と名付けて誕生を喜ぶ。
ほかの家庭と少しだけ違っていたのは、両親の耳がきこえないこと。幼い大にとっては、大好きな母の“通訳”をすることも“ふつう”の楽しい日常だった。
しかし次第に、周りから特別視されることに戸惑い、苛立ち、母の明るささえ疎ましくなる。
心を持て余したまま20歳になり、逃げるように東京へ旅立つ大だったが――。

キャスト・スタッフ
吉沢亮/五十嵐大 役
1994年2月1日、東京都出身。
2009年芸能界入り。映画『リバーズ・エッジ』(18)で第42回日本アカデミー賞新人俳優賞、一人二役を演じた映画『キングダム』(19)で第62回ブルーリボン賞助演男優賞、第43回日本アカデミー賞最優秀助演男優賞などを受賞。
大河ドラマ「青天を衝け」(21・NHK)で主人公・渋沢栄一を演じる。翌年に月9ドラマ初出演・初主演となる「PICU 小児集中治療室」(22・CX)に出演。2023年には6作品(『ファミリア』、『東京リベンジャーズ2』2部作、『キングダム 運命の炎』、『かぞく』、『クレイジークルーズ』)が公開されるなど、目覚ましい活躍を続けている。
本作で、初めて呉美保監督とタッグを組む。2024年7月12日に映画『キングダム 大将軍の帰還』、2025年に映画『国宝』が公開予定。
忍足亜希子/五十嵐明子 役
1970年6月10日、北海道出身。
1999年に映画『アイ・ラヴ・ユー』で日本最初のろう者主演俳優としてオーディションで選ばれデビュー。同作で第54回毎日映画コンクール「スポニチグランプリ新人賞」、第16回山路ふみ子映画賞「山路ふみ子福祉賞」を受賞。その後も映画や舞台に出演の他、講演会、手話教室開催、執筆活動など、多岐に渡り活躍中。2021年には、夫で俳優の三浦剛との共書「我が家は今日もにぎやかです」を出版。近年作品は、映画『僕が君の耳になる』(21)、『親子劇場』(23)、NHK土曜ドラマ「デフ・ヴォイス」(23)等。

今井彰人/五十嵐陽介 役
ユースケ・サンタマリア/河合幸彦 役
烏丸せつこ/鈴木広子 役
でんでん/鈴木康雄 役
Staff
監督:呉美保
1977年3月14日、三重県出身。
スクリプターとして映画製作者の経歴をスタートさせ、初の長編脚本『酒井家のしあわせ』がサンダンス・NHK国際映像作家賞を受賞し、2006年同作で映画監督デビューを果たす。『オカンの嫁入り』(10)で新藤兼人賞金賞を受賞。『そこのみにて光輝く』(14)で、モントリオール世界映画祭ワールドコンペティション部門最優秀監督賞を受賞し、併せて米国アカデミー賞国際長編映画賞日本代表に選出される。続く『きみはいい子』(15)はモスクワ国際映画祭にて最優秀アジア映画賞を受賞。『私たちの声』(23)にて8年ぶりに脚本も担当した短編『私の一週間』を監督。本作は9年ぶりの長編作品となる。
脚本:港岳彦
1974年3月5日、宮崎県出身。
日本映画学校(現日本映画大学)ドキュメンタリー演出コース卒業。『僕がこの街で死んだことなんかあの人は知らない』(98)でシナリオ作家協会主催大伴昌司賞を受賞。近年の主な映画作品は『あゝ、荒野』前後篇(17/岸善幸監督)、『宮本から君へ』(19/真利子哲也監督)、『MOTHER マザー』(20/大森立嗣監督)、『とんび』(22/瀬々敬久監督)、『アナログ』(タカハタ秀太監督)、『正欲』(岸善幸監督)(23)、『ゴールド・ボーイ』(24/金子修介監督)、テレビドラマ「前科者 -新米保護司・阿川佳代-」(21/WOWOW)、「仮想儀礼」(23/NHKプレミアムドラマ)等。

