日本の社会は一体いつの間にこんな姿になってしまったのでしょうか。
かつては地域の中に人の心はつながり、お互いに支えあいながら、
社会を形づくっていた筈だったのに、今や弱肉強食があたかも現代の社会の
公正なルールであるが如く語られるようになってきています。
又、新たな貧困層の拡大も現代社会の中に大きな影を投げ落とし、
更に派生していくつかの問題も生んでいます。
こんな時代に精一杯その未来に向けて生きようとしている松本哲也という、
一人の青年の生き方に心をゆさぶられ、その背中を前に向けてそっと押して
あげたくなるのは、私たちがこんな今の社会のありように本音のところでは異を
となえている証なのかも知れません。
松本哲也君は1976年岩手県水沢市(現奥州市)に生を受けました。
しかし、彼の生まれた家庭は、過酷な環境に彩られたものでした。
”愛されたい“、焦れるほどの思いで求めた母は薬物中毒を治療する病院のベットの
上でした。小学生時代を児童養護施設で過ごし、満たされない母からの愛情に飢えた
哲也君は心ならずも非行を重ね、中学生時代には教護院での生活を送ることになります。
こうして振り返るとその先にはお定まりの転落の人生が待っていたのかもしれませんが、
彼はこの道から差し出される手を振り払い、自ら新たな未来に向けた人生を歩み始めたのでした。
お定まりの道ではなく、自ら切り拓く道にその足を踏み出すことになったその源には
3つのファクターがありました。
◎その一つは、彼を支えた心やさしき”人のこころ“でした。
数々の困難をかかえた哲也君の進む道には、その都度差し出される心やさしき人達の暖かい
手のぬくもりがあったのでした。杜陵学園時代の彼を母の心でやさしく見守った堀江先生の
存在は彼の進む道に大きな力を与えるものだったのです。
◎二つ目は、哲也君の音楽への思いでした。
小学生時代を過ごした児童養護施設、大洋学園の若い職員は哲也君の中に眠る音楽への
才能を、自らのギターの響で開花させてくれたのでした。それ以来、くじけそうになる心をその
都度未来につながる道に引き戻してくれたのは、音楽に向けた燃えるような思いだったのでした。
◎そして、その三つ目は母親に寄せる願いにも似た愛だったのです。
切り離されても、絶望の淵に追いやられても、それでも彼は母の愛を求め続けたのでした。
そして母も又、度重なる悪魔のささやきを耳にしながらも血を分けた愛するわが子から求め
られる声に支えられ、その困難を乗り越えていったのでした。
こんな数多くの手に支えられ、松本哲也君は今、新たなスタートに立ち、まっすぐ前を向いてその未来をみつめています。
こんな彼の歩みを支えてやりたいし、こんな彼の生き方を、同じ境遇に立ち止まる多くの若者たちにも伝えたいと思うのは、
人は生まれながらにして決して差別されたものであってはならないと思うからなのかも知れません。
松本哲也君の生きざまと、そこから未来に向かって大きくはばたこうとする姿を描いた映画「しあわせカモン!」の
上映成功にお力をお貸し下さい、そして、その輪を岩手にそして更には全国に大きく拡げてゆきたいと思うのです。
岩手から発信されるこの作品の上映成功にお力を拝借できれば幸いです。

岩手県
盛岡市
9月 5日(土) 岩手県民会館大ホール @13:30 A18:30
9月15日(火) ふれあいランド岩手 ホール @10:30 A13:30 B18:30
9月26日(土) ふれあいランド岩手 ホール @9:50
10月10日(土)〜10月30日(金)ルミエール @11:00 A13:20 B15:40 C18:00
(10月16〜18日は盛岡映画祭のため休映日)
釜石市
10月 9日(金) 釜石市民文化会館 @14:00 A18:30
奥州市
10月18日(日) 奥州市文化会館(Zホール) @10:30 A14:00
二戸市
10月18日(日) 二戸市民文化会館 @14:30
八幡平市
10月27日(火) 八幡平市西根地区市民センター @13:30 A18:30
花巻市
10月31日(土) 花巻文化会館 @10:30 A13:30
岩泉町
11月 3日(火・祝) 岩泉町民会館大ホール @13:30
金ヶ崎町
11月 3日(火・祝) 金ヶ崎中央生涯教育センター @13:00 A18:00
北上市
11月4日(水) 北上文化交流センターさくらホール大ホール @18:30
陸前高田市
11月4日(水) 陸前高田市民会館 @18:30
遠野市
11月7日(土) みやもりホール @13:30
遠野市民センター @18:30
一関市
11月7日(土)〜13日(金) 一関シネプラザ @11:00 A13:20 B15:40 C18:30
久慈市
11月9日(月) 久慈市文化会館アンバーホール @18:30
岩手町
11月10日(火) 岩手広域交流センタープラザあい @10:30 A14:00 B18:30
大船渡市
11月13日(水) 大船渡市民文化会館リアスホール @18:30
あなたの街でも、「しあわせカモン」を上映してみませんか!
■開催方法
地域ごとに上映主催団体をおおくりいただき、各地域ごとに上映運動を展開していただきます。
■対 象
県内市町村・団体・実行委員会
■上映期間
2009年9月〜10月
■協力
岩手県更生保護協会、盛岡少年院篤志面接委員協議会
■鑑賞料金
全県統一の料金となります。
[前売券]
一 般 1,200円 (当日 1,500円)
シニア 1,000円 (当日とも同額)
子ども(中高生) 当日のみ700円
■上映経費
上映会に必要な経費一切は県上映推進事務局(シネマとうほく)が負担し、
市町村上映会主催者には負担をおかけしません。
■上映協力金
上映終了後、各地域で取り扱った前売券と当日券の総数の5%を主催団体へ還元します。
■寄付金
岩手県上映の全ての入場券一枚から50円を、岩手県更生保護協会に寄付し、児童自立支援に役立てます。
お申し込み方法
2009年7月までに下記事務局にお申し込みください。
【事務局】
シネマとうほく盛岡営業所
〒020-0066 盛岡市上田4-20-30
TEL.019-622-2062 FAX.019-605-9160
E-mail:
morioka@cinema-tohoku.co.jp
岩手県障がい者社会参加推進センター
〒020-0831 盛岡市三本柳8-1-3 ふれあいランド岩手内
TEL.019-637-5055 FAX.019-637-7626

岩手県水沢市(現・奥州市水沢区)
ヤクザと結婚した扶美江は、一人の子供を授かる。
しかし、扶美江は次第に夜の世界へと足を踏み入れていく。
そんな姿を見て荒れた青春時代を送る息子・哲也。
しあわせな暮らしを追いかけながらも、深い闇の中ですれ違う母子の絆。
非行、覚せい剤…。
二人の愚かしい行為が、しあわせの芽をことごとく摘んでゆく。
それでも人は、強く懸命に生きていく。
悲しい記憶を音楽に託した哲也と、そんな息子を支えに薬物の幻覚と闘う扶美江。
やがて、二人の間に希望の光がさしはじめる。
しかし、その希望を手にしたとたん扶美江は…。
愚かだけれど懸命に生きた一人の女性と、壮絶な生い立ちにより人を傷つけることでしか自分を表現できなかった息子。
悲しいけれど、でもとてもあたたかくて「生きる」ことの
意味を教えてくれる希望の物語。

鈴木砂羽(母:扶美江)
Suzuki Sawa
1972年静岡県浜松市出身
1994年 、映画「愛の新世界」で主演デビュー、ブルーリボン新人賞、キネマ旬報新人賞など多数受賞。近年は、ドラマ「だんだん」(NHK)、舞台「十二人の優しい日本人」「恋する妊婦」などに出演し、特に映画での出演が多く07年には「憑神」「遠くの空に消えた」など8本もの作品に出演し、昨年は「相棒 −劇場版−」「闇の子供たち」など話題作にも多く出演。
石垣佑磨(松本哲也)
Ishigaki Yuma
1982年生まれ 東京都出身
2000年、ホリプロ「21世紀ムービースターオーディション」で準グランプリ受賞。
「ごくせん」「WATER BOYS」「ホーリーランド」(主演)などのテレビドラマをはじめ、「あずみ」「バトル・ロワイヤル」など数多くの映画に出演。
大和田伸也(精神科・高野医師)
Owada Shinya
1947年福井県出身
早稲田大学在学中に演劇を始め、「劇団四季」を経てNHK朝のテレビ小説「藍より青く」で人気を得る。その後、国民的人気番組の「水戸黄門」の格さん役で広く親しまれ、テレビ・映画・舞台で活躍。近年では、重厚な人物からコミカルな役まで様々な役柄をこなし、演技の幅を広げている。
丹波義隆(スナック常連客・川村)
Tamba Yoshitaka
1955年東京都出身
1974年「青葉繁れる」で映画デビュー。
「アラスカ物語」では丹波哲郎と父子共演を果たしている。NHK「水色の時」でドラマ出演を皮切りに、「Gメン'75」「必殺仕事人」「はぐれ刑事」など多数のテレビに出演。時代劇から刑事ドラマまで幅広い役を演じる。
清心(看護婦)
Kiyomi
1979年岩手県出身
2004年、マンドリンシンガーとしてデビュー。これまでに2枚のアルバムと4枚のシングルをリリース。JR東日本による「北東北デスティネーションキャンペーン」では、イメージキャラクターとイメージソングをつとめた。
沢田亜矢子
Sawada Ayako
(音楽教師・堀江先生)
今井雅之
Imai Masayuki
(父・哲夫)
安達有里
Adachi Yuri
(スナックのママ)
監督・脚本:中村大哉
Nakamura Daisuke
1974年 山梨県出身 日本映画学校卒業。卒業後、映画、TVドラマ、Vシネマ等の制作部、演出部を担当。近年の演出部参加作品は「グミチョコレートパイン」「風の外側」「INJU」「余命」など。本作「しあわせカモン」で監督デビュー。
企画・製作:株式会社 アルファコア/配給:株式会社 シネマとうほく
製作総指揮:石田裕一郎
エクゼクティブプロデューサー:恩田真弓
プロデューサー:宮川健治
企画協力:平間洋一
撮影監督:山本圭昭 照明:永田英則 録音:深田晃
美術:高橋俊秋 編集:三浦清和 スタイリスト:浜井貴子 キャスティング:原田信
助監督:管公平 製作担当:前橋浩一 監督助手:足立博・奥村陽介
撮影助手:鈴木周一郎・栗田東治朗 照明助手:飯村浩史・菰田大輔・斉藤しずか
録音助手:治田敏秀・加賀見佳子 装飾:鈴木仁 装飾助手:日野奈津子
小道具:陣内恒河 衣装:波多野芳一 ヘアメイク:KUMI ヘアメイク助手:杉山菜香、
スチール:白石剛 演技事務:谷尚明 車両:伊藤栄 製作主任:山田浩夫
製作進行:伊勢隼一 宣伝:山形遼介 メイキング:酒井祐太
